ライセンスCreative Commons(クリエイティブコモンズ)
クリエイティブコモンズについて
2008/2/2
クリエイティブコモンズ(Creative Commons)は、Web上で公開されている文章・映像・音楽・画像などの作品を利用する際、その作品の利用条件をわかりやすい形で表現しようというプロジェクトです。 作品の利用者に対して、利用の際の条件を誤解なく把握してもらうため、4種類のマークで利用条件を明示するものです。 著作権の知識がなくても分かりやすいマークで解説付のライセンス表示ができます。
例えば、、、
アイコン素材を配布したいと思っているAさんと、Aさんの配布しているアイコン素材を商用利用したいと思っているBさんがいたとします。
BさんがAさんの配布しているアイコン素材を勝手に販売した場合は、著作権侵害だと訴えられる可能性大です。 そのためBさんはAさんに、アイコン素材を二次加工して商用利用してもよいか、どういう条件なら使ってよいか、著作者であるAさんに問い合わせする必要があります。
でも、Aさんがあらかじめアイコン素材に商用利用可というライセンス表記をしておけば、BさんはAさんのアイコン素材をAさんに問い合わせることなく商用利用することができます。 もし商用利用不可とライセンス表記があれば、Bさんはあきらめて、他のアイコン素材を探すことになるでしょう。
このように、クリエイティブコモンズは、利用者と著作者、双方のニーズの利便性を高めることができます。
国によって著作権に関する法律は異なりますが、Creative Commonsは、日本の著作権法その他の法律に基づいており、原則として法律的な拘束力はあります。
ライセンスオプション
2008/2/2
クリエイティブコモンズ・ライセンスは、一連のライセンス(利用承諾条項)を定義したものです。 以下の4つのライセンスオプションの組み合わせによって権利の範囲を設定できます。
- 表示
- 原著作者のクレジットを表示すれば自由に複製・配布してよい。
- また、著作物を二次加工したり、二次加工物を商用利用してもよい。
- 「by」で表示されます。
- 非営利
- 非営利目的であれば著作物を複製・配布してよいが、商用利用する場合は、原著作者の承諾が必要。
- 「nc」で表示されます。
- 改変禁止
- 著作物を一切改変していないコピーのみ、複製・配布してよい。
- 著作物を二次加工して配布してはいけない。
- 「nd」で表示されます。
- 継承
- 著作物と同じライセンス(同じ条件下)であれば、著作物を二次加工して配布してよい。
- 「sa」で表示されます。
「表示」は必須です。
「改変禁止」と「継承」は同時に選択できません。
ライセンスオプションの組み合わせ(全6種類)
2008/2/2
- 表示
(Attribution)
原著作者のクレジット表記をすれば、二次加工して配布したり、商用利用してもよいですよ。
- 表示+改変禁止
(Attribution-No Derivative Works)
原著作者のクレジット表記をして、かつ一切加工していないそのまんまであれば配布してもよいですよ。
- 表示+非営利+改変禁止
(Attribution-Noncommercial-No Derivative Works)
原著作者のクレジット表記をして、かつ一切加工していないそのまんまで、かつ非営利目的なら配布してもよいですよ。
- 表示+非営利
(Attribution-Noncommercial)
原著作者のクレジット表記をして、かつ非営利目的なら、加工したものを配布してもよいですよ。
- 表示+非営利+継承
(Attribution-Noncommercial-Share Alike)
原著作者のクレジット表記をして、かつ非営利目的で、かつ原著作者と同じライセンスで配布するなら、加工したものを配布してもよいですよ。
- 表示+継承
(Attribution-Share Alike)
原著作者のクレジット表記をして、かつ原著作者と同じライセンスで配布するなら、加工したものを商用利用してもよいですよ。
公開するには?
2008/2/2
クリエティブ・コモンズ・ライセンスで公開するには、以下の3つを著作物に添付します。
- コモンズ証(Commons Deed)
- 法的条項(Legal Code)
- ディジタル・コード(Digital Code) ※RDF形式のメタデータ
これらを自分で用意する必要はなく、簡単にライセンス公開タグを生成してくれるオンラインツールリが提供されています! 権利を選んで、生成されたタグをページに貼ればOKです。

