QuickTimeQuickTimeの動画配信方法
QuickTimeによる音声・動画配信について
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QuickTime形式の音声・動画ファイル(拡張子はmov)を再生させるには、プレーヤーをWebページに埋め込むか、Webページに音声・動画ファイルへのリンクを貼ります。
Webページに埋め込む場合は、object要素とembed要素をセットでWebページに記述します。 object要素はIEでしかサポートされていないため、NetscapeやFirefoxなど他のブラウザ用にembed要素も併せて記述おくことで、より多くのブラウザで再生させることができます。
Webページ埋め込みでは、object要素とembed要素のパラメータや値、メタファイルで、プレーヤーの見た目や表示するコントロール、再生方法(自動再生の有無、消音、再生開始位置など)をカスタマイズできます。
リンクを貼る場合は、音声・動画ファイルまたはASXファイルへのパスをa要素のhref属性に指定します。 リンクの場合は、ユーザーがリンクをクリックすると、プレーヤーがユーザーのパソコン上で起動し、再生が始まります。 ただし、QuickTimeがユーザーのパソコンにインストールされていることが前提になります。
QuickTime形式の音声・動画ファイルの配信方法は大きく分けて、「プログレッシブダウンロード再生」と「リアルタイムストリーミング再生」の2つがあります。
プログレッシブダウンロード再生
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音声・動画ファイルをHTTPサーバーからストリーミング再生します。 音声・動画ファイルをユーザーのパソコンにダウンロードしつつ、同時に再生します。 再生したファイルがユーザーのパソコンに残るため、「擬似ストリーミング再生」になります。
QuickTimeではこのプログレッシブダウンロード再生が標準的にサポートされているため、HTTPサーバーから配信する場合は、メタファイルを使用しなくても、自動的にプログレッシブダウンロード再生されます。
個人サイトでストリーミングをする場合、HTTPサーバーからのストリーミング再生となるため、配信方法はこのプログレッシブダウンロード再生になります。
リアルタイムストリーミング再生
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まず音声・動画ファイルへのパスなどのデータが記述されたメタファイルをユーザーのパソコンにダウンロードします。 そのメタファイルに指定されている音声・動画ファイルをストリーミングサーバーからリアルタイムでストリーミング再生します。
リアルタイムストリーミング再生は、再生する前に音声・動画ファイルの一部がダウンロードされ、バッファに格納されます。 そのバッファされたファイルを再生するので、再生したファイルがユーザーのパソコンに残りません。 残るのはメタファイルのみです。 そのため、著作権のあるメタファイルの二次配布防止になります。
また、インターネットが混雑してダウンロードが中断しても、バッファに格納したデータを使えるため、ファイルの再生が止まってしまう可能性が低くなります。
リアルストリーミング再生の場合、通信プロトコルに RealPlayerと同じRTSPを利用します。 そのため、QuickTime形式のファイルであることをストリーミングサーバーに知らせる「ダミーファイル」をかませる必要があります。 詳細は配信方法によって異なるsrc、qtsrcの指定で解説しています。
このリアルタイムストリーミング再生をするには、ストリーミングサーバーをレンタルする必要があります。 通常のHTTPサーバーからはできません。