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Windows 7にTomcatをインストール
パスの設定
アプリケーションのコンパイルと実行〔文字コードはUTF-8にする場合〕

Windows 7にTomcatをインストール

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ここでは、Tomcat 7.0をWindows 7（64-bit）環境にインストールする流れを説明します。なお、JavaとApacheは既にインストールされているものとします。 2011年9月現在の最新版はver7.0.21です。

Tomcatのダウンロード
Apache Tomcatのダウンロードページにアクセスします。

「Binary Distributions」のところにある「32-bit/64-bit Windows Service Installer」をクリックし、「apache-tomcat-7.0.21.exe」をダウンロードします。
インストーラー起動
インストーラーを起動したら、Nextをクリックします。
ライセンス規約への同意
規約に同意する場合は、I Agreeをクリックします。
コンポーネント選択
そのまま、Nextをクリックします。
Tomcatの基本設定
ポート番号はそのままでよいです。 Tomcatの管理画面にログインする際のユーザー名とパスワードを入力し、Nextをクリックします。
Javaバーチャルマシンパスの選択
変更がなければ、そのままNextをクリックします。
インストール先の選択
変更がなければ、そのままInsallをクリックします。インストールが始まります。
インストール完了
インストールが完了したら、下図の画面が表示されます。「Run Apache Tomcat」にチェックを入れ、Finishをクリックします。
Tomcat起動
Tomcatが起動し、タスクバーに下図のようなアイコンが表示されます。

管理サイト「http://localhost:ポート番号」にアクセスしてみましょう。インストール時にデフォルトのポート番号8080にしているなら「http://localhost:8080」。下図のような画面が表示されるはずです。

※インストール時に管理者のユーザー名とパスワードを指定した場合は、ダイアログが表示されますので、認証を行います。

パスの設定

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下記3つのパスが環境変数に設定されているか確認します。

CATALINA_HOME：Tomcatのインストールディレクトリ
JAVA_HOME：JDKのインストールディレクトリ
Path：javac.exeがあるJDK内のbinフォルダパス

設定されていない場合は、下記の手順で追加しておきましょう。

スタートメニューの「コンピュータ」を右クリックし、「プロパティ」を選択。「システムの詳細設定」をクリックし、「システムのプロパティ」を開きます。
「システムのプロパティ」の詳細タブの環境変数をクリックします。
「システム環境変数」の新規をクリックし、変数名に「CATALINA_HOME」、変数値にTomcatのインストールディレクトリを入力します。

例）C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0
「システム環境変数」の新規をクリックし、変数名に「JAVA_HOME」、変数値にJDKのインストールディレクトリを入力します。

例）C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_24
「システム環境変数」の「Path」を選択したら編集をクリックし、変数値にjavac.exeがあるJavaのJDKのbinフォルダまでのパスを追加します。

例）C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_24\bin

※Javaのコンパイラ（javac）のバージョン番号は、「javac -version」で確認できます。

アプリケーションのコンパイルと実行
文字コードはUTF-8にする場合

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お決まりのHelloWorldを表示するJavaサーブレットアプリケーションを作ってみましょう。文字コードはutf-8で作成します。

ソースコードをコピペして保存

テキストエディタなどに下記のソースコードを貼りつけ、それぞれ「Hello.java」、「Hello2.java」という名前で保存します（文字コードはUTF-8）。保存先はどこでもいいですが、ここでは「C:\code」に保存することにします。

Hello.java

import java.io.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;

public class Hello extends HttpServlet {
    public void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
        throws IOException, ServletException{

        response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
        response.setContentType("text/html");

        PrintWriter out = response.getWriter();
        out.println("<html>");
        out.println("<head><title>Hello</title></head>");
        out.println("<body>");
        out.println("<p>Hello World!</p>");
        out.println("<p><a href='/sample/hello2'>ハローワールドを表示する</a></p>");
        out.println("</body>");
        out.println("</html>");
    }
}

Hello2.java

import java.io.*;
import javax.servlet.*;
import javax.servlet.http.*;

public class Hello2 extends HttpServlet {
    public void doGet(HttpServletRequest request, HttpServletResponse response)
        throws IOException, ServletException{

        response.setContentType("text/html; charset=UTF-8");
        response.setContentType("text/html");

        PrintWriter out = response.getWriter();
        out.println("<html>");
        out.println("<head><title>Hello2</title></head>");
        out.println("<body>");
        out.println("<p>ハローワールド</p>");
        out.println("<p><a href='/sample/'>HelloWorldを表示する</a></p>");
        out.println("</body>");
        out.println("</html>");
    }
}

アプリケーションのコンパイル

コマンドプロンプトを起動し、Hello.javaファイルを置いた「C:\code」に移動したら、Hello.javaをコンパイルします。同フォルダ内に「Hello.class」、「Hello2.class」というコンパイルされた実行ファイルができているはずです。

コマンドプロンプト

#javaファイルを置いた任意のディレクトリへ移動
C:\Users\hoge>cd ../../ Enter

C:\>cd code Enter

#コンパイル
#javac -classpath \"servlet-api.jarへのパス\" Javaファイル名 -encoding UTF-8
C:\code> javac -classpath "%CATALINA_HOME%¥lib¥servlet-api.jar" Hello.java -encoding UTF-8 Enter

C:\code> javac -classpath "%CATALINA_HOME%¥lib¥servlet-api.jar" Hello2.java -encoding UTF-8 Enter

C:\code>

アプリケーションディレクトリ作成と各種ファイルの配置

「C:\code」内に「sample」フォルダを作成し、下図のように実行ファイルと「web.xml」を配置します。 web.xmlには、サーブレット名、サーブレットクラス名、サーブレットにアクセスする際のURLパターン等を指定します。

c:\code
　　├──Hello.java
　　└──sample
　　　　　　　└──WEB-INF
　　　　　　　　　　　　├──classes
　　　　　　　　　　　　│　　　　├──Hello.class
　　　　　　　　　　　　│　　　　└──Hello2.class
　　　　　　　　　　　　└──web.xml

web.xmlは、Webアプリケーションの動作を設定するものです。 Tomcatのインストールディレクトリのconfフォルダ内にあります。
例）C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\conf

これをコピーしてきて、アプリケーション内のWEB-INFフォルダ内におき、下記のように編集します。

ここでは、宣言部分などはそのままに、
「Hello」をhttp://localhost:8080/sample/、
「Hello2」をhttp://localhost:8080/sample/hello2
で呼び出すようにしています。

web.xml

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee"
  xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
  xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee
                      http://java.sun.com/xml/ns/javaee/web-app_3_0.xsd"
  version="3.0"> 
  <servlet>
    <servlet-name>hello</servlet-name>
    <servlet-class>Hello</servlet-class>
  </servlet>
  <servlet-mapping>
    <servlet-name>hello</servlet-name>
    <url-pattern>/</url-pattern>
  </servlet-mapping>
  <servlet>
    <servlet-name>hello2</servlet-name>
    <servlet-class>Hello2</servlet-class>
  </servlet>
  <servlet-mapping>
    <servlet-name>hello2</servlet-name>
    <url-pattern>/hello2</url-pattern>
  </servlet-mapping>
</web-app>

コンテキストの登録
Tomcatのインストールディレクトリ内にあるlocalhostフォルダ内に、「sample.xml」ファイルを配置します。

例）C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 7.0\conf\Catalina\localhost
sample.xml
```
<Context path="/sample" docBase="c:/code/sample" />
```
管理サイト「http://localhost:ポート番号」にアクセスし、右上にあるManager Appをクリックすると、管理画面のアプリケーション一覧に「/sample」が追加されているはずです。

※ステータスは起動中になっているはずです。ここでエラーが出たり、アプリケーションが起動できない場合web.xmlの記述が間違っていないか確認してください。
動作確認
「http://localhost:8080/sample/」にアクセスし、下図のように表示されればOKです。

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